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「沖縄の美術シリーズ5 大嶺政寛−情熱の赤瓦 沖縄の原風景を求めて-」

2015年11月25日

美術館企画展 沖縄の美術シリーズ5
「大嶺政寛−情熱の赤瓦 沖縄の原風景を求めて−」

【会  期】2015年11月25日(水)〜12月27日(日)
【会  場】沖縄県立博物館・美術館 美術館展企画示室1,2
【休館日】月曜日
【時  間】9:00〜18:00/金・土は9:00〜20:00まで開館 ※入館は閉館30前まで
【観覧料】一般800(640)円、高校・大学生500(400)円、小中学生300(240)円
           ※( )内は前売及び20名以上の団体料金

【プレイガイド】
ミュージアムショップゆいむい、コープあぷれ、ファミリーマート各店(イープラス)、リウボ
ウサービスカウンター、ジュンク堂書店那覇店、球陽堂書房那覇メインプレイス店・西原シティ店、TSUTAYA那覇新都心店・首里店、Booksきょうはんとよみ店・安謝店

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     チラシ(表)        チラシ(裏)

 
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【開催趣旨】

 赤瓦屋根を描く画家として知られる大嶺政寛は戦前戦後を通して、沖縄の原風景を追究した画家です。赤瓦がたたずむ風景は時代を超えて沖縄の生活空間が息づく場所であり、写実と創作の狭間の中で大嶺自身が作りあげた心象世界でした。時代の変遷によって風景がめまぐるしく変わり続ける現在、大嶺の風景画は沖縄の原風景として輝きをはなちます。
 生誕105年目を迎える本年、「大嶺政寛展−情熱の赤瓦、沖縄の原風景を求めて−」と題して大嶺政寛の人物像と絵画の変遷等、その精華を紹介します。
 大嶺は第二中学校(現那覇高校)に入学後、美術クラブ「樹緑会」で比嘉景常の薫陶を受け美術に打ち込みました。卒業後は沖縄県師範学校を出て教師となり、絵を描きながら指導者として奮闘しました。太平洋戦争の真っ直中、大嶺が沖縄県立第一高女兼沖縄師範女子部で教師を務めていた頃、従軍看護学徒隊ひめゆり部隊の引率を予定していましたが、校長命令で分校担当として待機させられました。代わりの同僚が戦死。戦争によって教え子や、同僚を亡くし悲しんだ大嶺は、戦後は画家として生きました。そして、戦火によって焼き尽くされた状況から、沖縄文化の復興に奔走し、美術界を牽引した重鎮の一人として情熱を傾けて生きた画家でした。

第1章 −戦前の画業と人物像 −
 1910年(明治43年)、那覇市松下町(現久茂地)の6男4女の4男として誕生しました。那覇尋常小学校を卒業後、県立第二中学校へ進学、美術教師であった比嘉景常の影響で美術にめざめました。師範学校を卒業してから、戦前の大嶺は教師をしながら画業をつづけ、文展や春陽展に出展しました。第1章は生い立ちから教師までの流れと、戦前に描いた大嶺の作品を紹介します。

 第2章 −戦後復興と混乱期の風景画− 1945年〜1950年代初期
 沖縄戦の米軍上陸から壕を転々とした大嶺は、5月20日に捕虜となり越来の収容所で終戦を迎えました。戦後の沖縄は文化や風景までもが焼き尽くされ、風景画を描きつづけてきた大嶺にとっては、希望や心の支えまでも焼き尽くされたような思いでした。そのような絶望の中、かつての豊かな文化を誇った沖縄の復興を目指し奔走しました。壺屋の復興や沖展の開催、鎌倉芳太郎がいる東京へ出向き紅型の写しを入手、沖縄の紅型復興に尽力した一人でした。1951年に国民指導員として研修でアメリカへ渡り美術館をまわり刺激を受けました。第2章では戦後の大嶺の奮闘の様子とその頃描いた風景画を紹介します。

第3章 −八重山風景との出会い− 1950年代中期〜1987年 
 日本本土において抽象絵画が隆盛を極め、その潮流をうけた若手画家がローカルを追求するに加え、抽象的な表現へと展開していた頃、戦前からつくりあげてきた大嶺の作風に大きな変化はありませんでした。評価が抽象絵画へ傾倒する中、大嶺にとっては生きづらい時代でした。しかし、1962年八重山への旅が大嶺の創作活動に大きな影響を与えました。それは大嶺が求めた沖縄の原風景以上に衝撃を与えたに留まらず、美しく朱色に耀く八重山の赤瓦は、大嶺のこれまでの迷いを振り払うほどの感動でもありました。それから八重山へ何回も通うようになり、無心に描き、多くの作品が生み出されました。赤瓦が立ち並ぶ大嶺絵画を確固たるものとして沖縄風景画家の代名詞となりました。第3章では、八重山風景をはじめ、晩年の変遷と作品を公開します。
 
 第4章 −赤瓦を描いた画家たち−  
 大嶺の風景画は、実在する風景を基にしながらも、描いていく中で大嶺自身により構成され創作が加わりました。晩年にそのような作品が多くあります。同じ場所から同じアングルで描いたにもかかわらず、全く同じ絵が存在しない。大嶺にとって見たままをそっくり写実的に描くことは重要ではありませんでした。大切なのはその絵の中に大嶺が表現したい生活と空間、造形美が存在するかどうかでした。制作しながら形を創り変え、大嶺が目指した絵画空間「作品」に仕上げました。
 4章では、沖縄県内や県外の多くの画家が戦前戦後の沖縄の風景画を描きました。その画家たちがとらえた沖縄とはどのようなものであったのか。他の画家がとらえた沖縄の風景画から、当時の沖縄を見ます。


【関連催事】

■1.講演会・シンポジウム
日 時:11月28日(土) 14:00〜17:00
場 所:沖縄県立博物館・美術館 講堂
定 員:200名(当日先着)
※入場無料

(1)講演会 『大嶺政寛の人物像』
時 間:14:00〜15:00
講 師:宮城篤正氏(元沖縄県立芸術大学学長)

(2)シンポジウム『風景画と沖縄』
時 間:15:15〜17:00
講 師:宮城篤正 氏、稲嶺成祚 氏(美術評論家)、上原誠勇 氏(画廊沖縄主宰)
コーディネーター:仲里安広(展覧会担当学芸員

■3.ギャラリートーク 『大嶺政寛の絵画』
日 時:12月12日(土) 14:00〜15:30
講 師:稲嶺成祚氏(画家・琉球大学名誉教授)
場 所:美術館講座室・ギャラリー
※展示室の入場には当日入場券が必要です。

■4.キュレータートーク
日 時:12月5日(土) 14:00〜15:30
講 師:仲里安広(担当学芸員)
場 所:美術館講座室・ギャラリー
※展示室の入場には当日入場券が必要です。

■5.ワークショップ『沖縄の原風景を描こう』
日 時:10月17日(土)
講 師:屋良朝春氏(風景画家)
場 所:渡名喜島
対 象:小学生から大人まで(小中校生は保護者同伴)
※事前申込み


【開催形式】

主 催:
沖縄県立博物館・美術館 
協 力: 那覇市、佐喜眞美術館、琉球銀行、沖縄タイムス、画廊沖縄
後 援
一財社団法人沖縄県美術家連盟、沖縄県文化協会、沖縄造形教育連盟、沖縄民芸協会、(一財)沖縄観光コンベンションビューロー、琉球新報社、NHK沖縄放送局、沖縄テレビ放送、琉球放送、琉球朝日放送、琉球放送ラジオ、ラジオ沖縄、エフエム沖縄、タイフーンfm、NPO法人沖縄県立美術館支援会happ、那覇新都心通り会


【お問い合わせ】
沖縄県立博物館・美術館(代表)098-941-8200